推し活研究部会
研究部会データ
| 代表責任者 | 宋 ユキ |
|---|---|
| 事務局 | 春日 友里 |
| 連絡先 | 春日:y-kasuga@bunka.ac.jp |
| 設立年月日 | 2026年1月 |
主旨
本研究部会は、「推し活」と呼ばれる現代のファンダム文化を、ファッションビジネス領域における新しい消費行動・文化経済現象として学術的に検討することを目的とする。推し活はアニメ・マンガ、アイドル、音楽、VTuberなどの文化コンテンツを中心に形成される支持行動であり、ブランドロイヤリティ、購買意思決定、コミュニティ形成を通じて、ファッション産業(アパレル、アクセサリー、ライフスタイル商品を含む)にも顕著な影響を与えている。ラグジュアリーからファストファッションまで、産業界全体がこの新しい消費行動への対応を迫られ、ファッションビジネスにおける価値形成の構造そのものが変容している。
一方で、推し活を基点とした協業、キャラクタービジネス、ライセンス開発、ファンダム型プロモーションが拡大するなか、この現象をファッションビジネスの枠組みから体系的に整理し、消費者行動、ブランド戦略、流通構造、知財、文化的背景、サステナビリティといった既存領域と接続する学術研究は十分に整備されていない。また、推し活は共感価値の可視化や文化的価値の共有を促進する一方で、過剰消費、依存傾向、社会的孤立、世代間格差などの倫理的・社会的課題も抱えている。
本部会は、推し活を単なる流行や商業的現象として扱うのではなく、文化的・経済的・社会的側面を含む総合的な研究対象として位置づけ、批判的視点と実証的分析を両立させながら、ファッションビジネスにおける新たな理論構築と産業・アカデミア双方への持続的貢献を目指す。
計画
年2~3回の研究会を開催し、推し活とファッションビジネスに関する理論的・実証的研究を共有する。具体的には、サブカルチャーの歴史的変遷、ファンダム文化の構造、消費者行動分析、ブランド戦略、知財・ライセンス、流通構造、文化的背景、倫理的課題など、多様なテーマを扱う。
産業界との連携を推進し、実務的知見と学術研究の相互浸透を図る。研究成果は学会誌への論文投稿、研究成果交流会、年次大会での部会セッション等を通じて発信し、批判的視点を保持しながら、研究者・実務家・学生が参加しやすい開かれた研究基盤を形成する。
