ローカルラグジュアリーを再考する——工藝×文化ビジネス
ゲスト:北林功 COS KYOTO株式会社 代表取締役・コーディネーター、エドノミー®研究家
コメンテーター:中野香織 著作家/服飾史家/ラグジュアリー文化の専門家
地域文化の価値を見つめなおす——文化資源の未来を探る実践的対話
第4回目となる「Gayoh Explore」では、COS KYOTO株式会社代表・北林功氏をお迎えします。
地域文化と工藝の知を社会に接続する“文化ビジネス”の第一人者として、北林氏は長年にわたり現場での実践と研究を重ねてきました。自らを「文化ビジネスコーディネーター」と称し、作り手や地域の方々と並走しながら、地場産業のアップデートに取り組んでいます。
「地場産業は日本固有の資源であり、これからの世の中に必要な知恵が詰まっている。その可能性は、新たなビジネスモデルや販路開拓によってまだまだ広がる」と語る北林氏。COS KYOTOでは、経営戦略の立案やブランディング、新商品開発、国内外への販路開拓、研修や体験プログラムの企画・運営まで、グローバルに通用する地場産業の価値向上を支援・実践しています。
本イベントでは、そうした豊富な現場経験と洞察をもとに、「ローカルラグジュアリー」という概念の本質とその可能性を掘り下げていきます。
近畿経済産業局の定義では、「ローカルラグジュアリー」とは、単なる贅沢品ではなく、地域に根ざした文化や風土に触れながら、その土地でしか得られない体験や時間の豊かさを味わうこととされています。この概念を文化・経済の循環の中でどう育み、継承し、発展させていけるか——その問いを軸に、地域文化の新しい可能性を探ります。
また、対話を深める補助線として、北林氏が提唱する「Edonomy(エドノミー)」の思想も取り上げます。Edonomyとは、「Edo(江戸)」と「Economy(経済)」を掛け合わせた造語であり、地域に息づく文化や暮らしの叡智を活かしながら、江戸時代のような循環型の経済と社会を築いていこうとする考え方です。「ローカルラグジュアリー」の実現においても、エドノミーの視点は重要な鍵となるでしょう。
さらに当日は、著作家・服飾史家であり、ラグジュアリー文化の専門家として知られる中野香織氏をコメンテーターに迎え、現代におけるラグジュアリーの再定義を視野に、議論をより豊かに深めていきます。
あわせて、参加者の皆さまにも「自分にとってのローカルラグジュアリーとは何か」を考えていただく時間を設け、数名の方にご発表いただく予定です。多様な視点を交えながら、価値の再考につながる対話を共に紡ぎます。
本イベントは、既存の価値観を問い直し、文化の力を未来にどう活かすかを考える「価値の再考」を促す場となることを目指しています。
▼お申込みURL▼
https://gayohexplore-04.peatix.com/
登壇者プロフィール
北林 功(きたばやし いさお)
COS KYOTO株式会社 代表取締役・コーディネーター/Edonomy(エドノミー)研究家
一般社団法人DESDIGN KYOTO代表理事
大阪ガス株式会社、株式会社グロービスを経て、2013年にCOS KYOTO株式会社を設立。
地域に根ざした文化や叡智を「Edonomy(エドノミー)」と名付け、“文化ビジネス”として展開し、持続可能で心豊かな社会の構築を目指している。
https://cos-kyoto.com/
コメンテーター
中野 香織(なかの かおり)
著作家/服飾史家/ラグジュアリー文化の専門家
こんな方におすすめ
· 日本各地で文化資源の活用に取り組んでいる方
· 新たな価値創造や文化ビジネスに関心のある方
· 地域とラグジュアリーの関係性を探求したい方
· 工藝やローカル文化の未来に関心のある実践者
未来をつくるヒントは、足元の文化資源にあります。
その可能性をともに見つめ直す時間を、ぜひご一緒ください。
2025年1月11日に、洋の東西のリュクスを探求し、新しい日本のリュクスを創る「雅耀会 Gayoh Society」を始動させました。雅耀会 Gayoh Societyは、伝統工藝、卓越技藝(アーツ・アンド・クラフツ)に根差した次世代の日本のラグジュアリーを文化、思想と共に内外に発信していきます。会の運営はFashionStudies®が担当し、TERUHITO
KIKUCHIが協賛、アドバイザーを著作家/服飾史家の中野香織氏が務めます。
開催概要
日 時 | 8月11日(月・祝) 13時30分 受付開始 14時 トークセッションスタート トークセッション後、会場内で質疑及び、ディスカッション 16時~16時30分ごろ(目安)終了予定 |
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会 費 | 7,500円 ※ファッションビジネス学会会員のみなさまは以下の割引コードを一般申し込みの際に入力していただきますと、6,500円になります。割引コードはファッションビジネス学会会員のみに留めておいてください。 割引コード fb0811 |
場 所 | 国際文化会館 講堂 〒106‐0032 東京都港区六本木5‐11‐16 https://ihj.global/access/ 国際文化会館本館は、日本建築界の巨匠、前川國男、坂倉準三、吉村順三の三氏の共同設計の建物で「登録有形文化財」に登録されています。また、庭園は、岩崎小彌太氏が日本屈指の名造園家7代目小川治兵衛に作庭を依頼したもので、桃山時代あるいは江戸初期の名残りを留めている近代庭園の傑作と言われています。今回の会場である講堂は、前川國男氏が設計した別館2階にある個性的なアーチ型天井で、両側に大きな窓を備えた開放感ある会場になります。 |
お申込み | https://gayohexplore-04.peatix.com/ |
主 催 | 雅耀会 Gayoh Society |
共 催 | ファッションビジネス学会ラグジュアリービジネス研究部会 |
運 営 | FashionStudies® |
協 賛 | TERUHITO KIKUCHI |
Gayoh Explore #004
ローカルラグジュアリーを再考する——工藝×文化ビジネス
FashionStudies®は、ファッションを知の体系として学ぶ、実践的な学びのプラットフォームです。
https://fashionstudies.org/about/
講座一覧になります。
https://fashionstudies.org/archivelist/
雅耀会 Gayoh Society
工藝・文化・商い
洋の東西のリュクスを探求し、新しい日本のリュクスを創る
◇ 志・活動
伝統工藝、卓越技芸(アーツ・アンド・クラフツ)に根差した次世代の日本のラグジュアリーを文化、思想と共に内外に発信する。
共同主宰 篠崎友亮 FashionStudies® 主宰
共同主宰 菊地耀仁 TERUHITO KIKUCHI 代表
アドバイザー 中野香織 著作家/服飾史家
運営事務局 FashionStudies®
スポンサード TERUHITO KIKUCHI