FB学会 ファッションビジネス学会 The Society for Fashion Business

伝統工藝の未来への糸口 ミドルウェアという立場からの実践

ゲスト:立川裕大(伝統技術ディレクター)
コメンテーター:中野香織(著作家/服飾史家/ラグジュアリー文化の専門家)


日時: 2025年5月31日(土)14時開始
会場: 帝国ホテル 松の間


日本の伝統工藝は、長い歴史と卓越した技術を誇りますが、現代においてその持続と発展には多くの課題が存在します。伝統的工芸品の生産額は1990年代の約5,000億円から約1,000億円へと激減し、後継者不足が深刻化しています。一方、海外のラグジュアリーブランドは日本の工藝の美と技術に注目し、資本参加も進んでいますが、国の支援体制は職人中心にとどまり、ラグジュアリー市場に適応するためのプロデュースやマネジメントの重要性が十分に認識されていません。

このような状況の中で、伝統工藝と市場、デザイナーや建築家をつなぐ「ミドルウェア」という役割の重要性が注目されています。デザイナーでも職人でもなく伝統技術ディレクターという立ち位置を築きあげ、オーダーメイドの伝統工藝プロジェクト「ubushina」や、日本の技を結集したラグジュアリープロダクトブランド「AMUAMI」を手掛け第一線で活躍する立川裕大さんをお迎えし、伝統工藝と現代のライフスタイル、デザイン、ビジネスの融合を実践し続ける立川さんの視点から、日本の工藝が持つ可能性と課題について考えます。

「序と結び」には服飾史家であり、ラグジュアリー文化の専門家の中野香織氏からコメントをいただきます。

伝統工藝と日本発ラグジュアリーの未来を共に考える貴重な機会となります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

2025年1月11日に、洋の東西のリュクスを探求し、新しい日本のリュクスを創る「雅耀会 Gayoh Society」を始動させました。雅耀会
Gayoh Societyは、伝統工藝、卓越技藝(アーツ・アンド・クラフツ)に根差した次世代の日本のラグジュアリーを文化、思想と共に内外に発信していきます。会の運営はFashionStudies®が担当し、TERUHITO KIKUCHIが協賛、アドバイザーを著作家/服飾史家の中野香織氏が務めます。


【ゲストプロフィール】
立川裕大(たちかわゆうだい)
1965年生まれ、長崎県出身。オーダーメイドの伝統工芸プロジェクト「ubushina」を立ち上げ、日本の伝統技術を現代的なインテリアやアートオブジェへと昇華。東京スカイツリー、パレスホテル東京、HOTEL Claskaなどのプロジェクトに携わる。2000年より鋳物メーカー能作のブランディングディレクターを勤める。2016年、伝統工芸の世界で革新的な試みをする個人や団体に贈られる三井ゴールデン匠賞を受賞。2023年には、日本の技を結集したプロダクトブランド「AMUAMI」を発表し、伝統工藝の新たな可能性を開拓し続けている。
関連リンク:
ubushina https://www.ubushina.com/
AMUAMI https://www.amuami.com/

【コメンテータープロフィール】
中野香織(なかのかおり)
著作家/服飾史家
ラグジュアリー文化の専門家。イギリス文化、ファッション史、ダンディズム史、ラグジュアリー領域、日本の伝統工藝を対象とする取材・著述・講演・教育・企業アドバイザリーをおこなっている。2025 年6月『「イノベーター」で読むアパレル全史・増補改訂版』を出版。 日本経済新聞、北日本新聞他で連載中。著書はほかに『ロイヤルスタイル 英国王室ファッショ ン史』、『モードとエロスと資本』、『ダンディズムの系譜 男が憧れた男たち』など多数。共著に『英国王室とエリザベス女王の100年』、『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義』。2022年 「マリークワント展」では展覧会と図録の翻訳監修。経産省「ファッションの未来研究会」委員。 東京大学文学部および教養学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。 英ケンブリッジ大学客員研究員、明治大学国際日本学部特任教授、昭和女子大学客員教授を歴任


※定員になり次第、申し込みを締め切ります。早めの申し込みをお願いします。
※講座の録画・録音はご遠慮ください。
※当日は記録・広報等のため講座の模様を映像、写真で記録します。その記録をウェブにて公開することもあります。
※アーカイブ視聴(見逃し配信)は行いません。
※ご来場にあたり、新型コロナウイルス感染症対策として、発熱、咳などの症状がある場合は事前に医療機関にご相談いただき、指示に従ってください。また、手指消毒、任意でのマスク着用など、ご理解ご協力をお願いいたします。


開催概要

日 時 5月31日(土)14:00~16:00
参加費

アカデミック会費 11,000円 
スチューデント会費 10,000円

通常 13,500円

応援2000 2,000円
応援3000 3,000円
応援5000 5,000円
こちらの応援枠は、運営資金にさせていただきます。応援していただけましたらとても嬉しいです。
応援をいただきましたらこのPeatixの告知ページに応援として記名させていただきます。(応援いただきましたら記名の有無を確認させていただきます。)

会 場 帝国ホテル 松の間

会場のご案内
会場となる帝国ホテルの「松の間」は、壁の木目部分や絨毯、照明など随所にフランク・ロイド・ライトのデザインが取り入れられた人気の会場です。歴史と格式を感じさせる空間で、特別なひとときをお過ごしいただけます。また、帝国ホテルは「日本における最高峰のホスピタリティを提供する場」として知られ、洗練されたサービスと優雅な空間を誇ります。

帝国ホテル 〒100-8558 東京都千代田区内幸町1-1-1 アクセス
https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/facility-access/direction

※会場のみの開催で、オンラインはありません。
お申込み・詳細 お申し込みは運営事務局のFashionStudies®のこのPeatixにて承ります。
https://gayohexp03-academic.peatix.com/
※限定公開用のURLになります。こちらのURLの公開はお控えくださいませ。
※申し込まれますと払い戻しはできませんので、ご了承くださいませ。
問い合わせ Peatixがご利用できない場合は、「Gayoh Explore #003の件」と明記していただき、下記のメールにてお問い合わせくださいませ。
contact@fashionstudies.org
主 催 雅耀会 Gayoh Society
共 催 ファッションビジネス学会ラグジュアリービジネス研究部会
運 営 FashionStudies®
協 賛 TERUHITO KIKUCHI

雅耀会 Gayoh Society

工芸・文化・商い
洋の東西のリュクスを探求し、新しい日本のリュクスを創る

◇ 志・活動
伝統工芸、卓越技芸(アーツ・アンド・クラフツ)に根差した次世代の日本のラグジュアリーを文化、思想と共に内外に発信する。

共同主宰 篠崎友亮 FashionStudies® 主宰
共同主宰 菊地耀仁 TERUHITO KIKUCHI 代表
アドバイザー 中野香織 著作家/服飾史家

運営事務局 FashionStudies®
スポンサード TERUHITO KIKUCHI

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