アート講座⑥ 50年前の戦争と美術から / へ

講師：長谷川新インディペンデントキュレーター

FashionStudies®が開催するアートを学んでいこうシリーズです。ファッションを学ぶ為にもアートの知識は欠かせません。

この講義は「日本戦後美術」──特に1960年代から1970年代初めにかけてを辿りなおすものです。この時期の日本の美術はほかの時期と比べてもよく知られていて、日本戦後美術の花形だと考える人もいます。

しかし同時に、この時期はベトナム戦争の時代でもありました。日本のベトナム戦争への関与は、戦後初の赤字国債発行もあいまって日本経済に活力を与えることとなりました。いわゆる「ベトナム特需」です。「日本戦後美術」のなかでもっとも華やかで血湧き肉踊る前衛の時代は、空前の好景気──「イザナギ景気」──に底支えされていて、それはベトナム戦争と無関係ではない。こうした視点から1960年代から70年初めにかけて美術実践を考えるとき、もはや「日本・戦後・美術」というカテゴリー自体がよくわからなくなってきます。

なぜなら、その「戦後」なるものは、「日本」以外の別の地域が「戦時」であることによって成立しているものだからです。半世紀前の戦争の時代から、その時代の実践を繰り寄せたいと思います。

ファッションビジネス学会+10Y研究部会との共催になります。

みなさまのご受講お待ちしております。

お申し込み先
https://toff-study-online05.peatix.com/

講師プロフィール
長谷川新
1988年生まれ。インディペンデントキュレーター。京都大学総合人間学部卒業。主な企画に「無人島にて—「80年代」の彫刻/立体/インスタレーション」(2014年)、「パレ・ド・キョート/現実のたてる音」(2015年)、「クロニクル、クロニクル!」(2016-2017年)、「不純物と免疫」(2017-2018年)、「STAYTUNE/D」（2019年）、「グランリバース」（2019年-）、「約束の凝集」(2020-2021年)、「SEASON２」（2023年）、「陸路（#スピルオーバー１）」（2024年）など。PARADISE AIRゲストキュレーター。国立民族学博物館共同研究員（〜2024年）。「日本戦後美術」を再検討する「イザナギと呼ばれた時代の美術」を不定期連載中（Tokyo Art Beat）。翻訳に、ジュリア・ブライアン=ウィルソン著『アートワーカーズ制作と労働をめぐる芸術家たちの社会実践』（フィルムアート、2024年、高橋沙也葉・松本理沙・武澤里映との共訳）がある。

開催概要

日　時	10月17日（木）19時～20時30分頃 ※延長する場合がございますが、自由にご退出可能です。
会　費	ファッションビジネス学会会員　2,200円一般　2,500円応援枠を設定しています。応援枠は、運営資金にさせていただきます。応援していただけましたらとても嬉しいです。
会　場	オンライン　ZOOMを使用します。
お申込み	お申し込みはこのPeatixにて承っております。 https://toff-study-online05.peatix.com/ ※申し込まれますと払い戻しはできませんので、ご了承くださいませ。
問合せ先	Peatixがご利用できない場合は、「Think of Fashion® Study オンライン ♯05の件」と明記していただき、下記のメールにてお問い合わせくださいませ。 contact@fashionstudies.org
主　催	FashionStudies®
共　催	ファッションビジネス学会+10Y研究部会
企　画	篠崎友亮（FashionStudies®）

Think of Fashion® Study は、「ファッション」を考えるための方法論について学ぶ講座シリーズです。
Think of Fashion® Study オンライン ♯05
アート講座⑥ 50年前の戦争と美術から / へ

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