1989年(昭和64年/平成元年)
ビック・トピックス
- ベルリンの壁崩壊
- 北京で天安門事件
- 「イオングループ」がスタート
- 関西でワールドファッションフェア(WFF)開催
- 渋カジブーム
生活・文化
- 横綱千代の富士に国民栄誉賞
- 神奈川県で弁護士行方不明
- 川崎市の竹藪から2億円余り発見
- 女性ゴルファー急増
- 個室カラオケボックス増加
- セクハラ問題
- プリペイドカード多様に
- ウォーターフロント開発
- 熱帯林破壊が問題化
- 美空ひばり死去
- 手塚治虫死去
- 連続幼女誘拐事件の犯人・宮崎勤逮捕
- 東急文化村がオープン
- TV「イカ天」(TBS)が人気
- 書籍「一杯のかけそば」「Noといえる日本」「DODA」「Salida」「コレクションEye」(サンケイリビング)
流行語
人面犬、オタク、一杯のかけそば、渋カジ、お局さま、イカ天、テトリス
ファッション
- 渋カジブーム
- DCブランドの普通服化進む
- ズッカ(ウイット)
- 新生活服
- ゴルフウエアのデザイナーズブランド注目(ジュンコ・シマダ、ハナエ・モリ、Jプレスゴルフクラブ、スウィヴィーゴルフ(あとの2つはオンワード樫山)
- コム・デ・ギャルソンが青山に200坪の店オープン
- デザイナーの制服話題(鳥居ユキ)
- フランス革命200年祭でフランスモチーフ人気
- 東京コレクションに不参加ブランドの増加
- 専修学校教育振興会・全国服飾学校協会が「ファッションビジネス初級編」シリーズ4冊を発行
ファッション小売業
- 百貨店リニューアルブーム(シャネル、ラルフ・ローレン、アルマーニなど人気ブランド導入)
- 休業と消費税の1円未満の切捨を決定
- 日本チェーンストア協会が公正取引委員会に消費税表示のカルテル届出
- 横浜の5百貨店がGW・中元期などの営業時間を午後8時まで延長
- 通産省が「'90年代流通ビジョン」を発表
- 日本百貨店協会の加盟店が2月24日大葬の日に一斉休業
- 〔JR東日本〕ファッションビル(駅ビル)進出
- 〔パルコ〕ハウスカード「PEC(ペック)カード」を発行開始。*調布パルコ開店。*名古屋パルコ開店
- 〔伊勢丹〕㈱バーニーズ・ジャパン設立。*スイング設立(現:伊勢丹スイング)
- [シアーズ・ローバック]西武セゾンと合弁で対日進出を計画
- 〔西武百貨店〕カタログ、通販の新会社「セゾンダイレクトマーケティング」設立。*西武百貨店関西を合併。*池袋ハビタ館を「WAVE池袋」として開店
- 〔そごう〕マレーシア進出
- [高島屋]高島屋グループの年商が1兆円を超える。*ロンドン店開店
- [東急百貨店]まちだ東急百貨店を吸収合併。町田店になる。*日本初の大型の複合文化施設「文化村」グランドオープン。*台湾・永埼に資本参加
- 〔東武百貨店〕米国ガンプス社買収
- [阪急百貨店]川西阪急開店。*無線POSシステム導入
- [松屋]創業120年。*銀座本店「生活デザイン百貨店」をストアコンセプトに全面リファイン。*山中鏆社長退任(古屋勝彦社長就任)
- 〔丸井〕国分寺店開店
- 〔三越〕単品情報管理システムを本店紳士服に導入。*台湾の新光百貨育楽股份有限公司に資本参加。*地下鉄半蔵門線「三越前」駅開業
- 〔ジャスコ〕百貨店グループを「ボンベルタ」に統一。*「イオングループ」がスタート。*イオン興産(イオンモールの前身)を設立し、SCD事業へ進出
- [西友]無印良品事業部を(株)良品計画として独立させる
- 〔ダイエー〕ダイエーコンビニエンスシステムズ設立
- 〔マイカル〕横浜にマイカル本牧(ニチイ)オープン、238店舗中、88が海外から出店
- 〔八百半〕完全週休3日制試験的に導入。*八百半グループで拠点の香港移転を発表、「国債流通グループヤオハン」設立へ。*八百半デパートがヤオハン・インターナショナルHDを設立
- [シップス]ニューヨーク事務所開設
- [田屋]田屋織物工房(製造部門/米沢)を設立
- 〔テイジンアソシア〕帝人が子会社のテイジンメンズショップ、ウインクル、テイジンインテリアートの3社合併。「テイジンアソシア」設立
- [ハニーズ]首都圏への店鋪展開を本格化。50店鋪を達成
- [ユナイテッドアローズ]元ビームスの重松理らがワールドの支援を受けてユナイテッドアローズを設立(重松理が社長就任)
- 〔千趣会〕特定ブランド専門のカタログ発行。
アパレル産業
- アパレル輸入100億ドル時代に
- 川上3団体と日本アパレル産業協会が公正取引委員会に消費税カルテルを申請
- 日本アパレル産業協会が「アパレル市場規模に関する報告書」をまとめ、市場規模は卸売が5兆2千億円、小売り9兆2千億円と推定。*人材育成で提言(ファッション産業教育研究所、ファッション大学校の設立など)
- 関西でワールドファッションフェア(WFF)開催
- 原宿アパレル協議会が正式に発足
- 東京婦人子供服工業組合が業界内人材育成機関「TWAビジネススクール」開校
- 消費税導入による駆け込み需要と反動がデザイナーの制服話題に
- 世界デザイン博覧会(名古屋)が開催
- ニット工連が韓国ニットダンピングを提訴
- カルティエジャパン設立。ヴェルサス・ジャパン設立
- 有名デザイナーのスポーツブランドが人気
- オンワード樫山がドルチェ&ガッバーナを輸入販売
- ハナエ・モリデザインの雛人形登場(久月)。
- ハナエ・モリ・スクールバッグ・リセ(松本)
- オンワード樫山がイタリアの婦人アパレルメーカーGIOグループ買収。*ステファネル社と提携。*ロリータ・ビスと提携。*ジュニア・ゴルチエと提携
- イトキンがディミトリー・ドンナと提携。*ランチェッティ・スポーツと提携
- 鐘紡がフィラ、タンゴヤがバレンシアガ・スポーツ、ニッキーがニナ・リッチ・スポーツ、ライカがJ.C.カステルバジャック・スポーツ、鈴屋がチェロキー、アニーノエルがエチエンヌブルンネルとライセンス契約
ブランド導入
輸入=DKNY(米)、ヴェルサス(伊)。ライセンス=シビラ(スペイン)、プライベート・レーベル(日)、コカコーラ(米)、アンスクリプション・リキエル、GUESS
繊維・テキスタイル産業
- 「新合繊」が続々登場
繊維・ファッション行政
- 繊維リソースセンター」構想に着手
- 通産省が流通行政で「90年代の流通ビジョン」発表
- 繊維法改正案が成立
- 繊維工業改善事業協会の88年衣料品生産実態調査によると衣料品生産は数量で前年比0.8%増、金額で2.3%減となった
- 日本ファッション協会発足
政治・経済・社会
- 昭和天皇崩御、新元号が「平成」に
- 消費税が実施
- リクルート事件で政官財界が揺らぐ
- 竹下内閣が退陣し、宇野内閣が発足
- 参院選で社会党大躍進し、与野党が逆転
- 海部内閣が発足
- 北京で天安門事件
- ベルリンの壁が撤廃
- 東欧の民主化
- ボートピープル
- 都議会議員選挙で自民党が惨敗
- 初の女性官房長官が誕生