1988年(昭和63年)
ビック・トピックス
- リクルート疑惑発生
 - 世界最長の青函トンネルが開通
 - 繊維貿易が入超時代へ
 - イタリアンインポートブーム
 - ディフュージョンブランド、TCブランド続出
 
生活・文化
- 世界最長の青函トンネルが開通
 - 水俣病でチッソの有罪確定
 - 上海市郊外の列車事故で高知県の修学旅行生ら28人死亡
 - 瀬戸大橋が開通
 - 自衛隊潜水艦なだしお衝突事故
 - 東京ドームオープン
 - 「Hanako」が創刊
 - 「ノルウェイの森」がベストセラー
 - 吉本ばななの「キッチン」がベストセラー
 - キースヘリングの雑貨店がオープン
 - 浜松市で市民による暴力団一力一家追放運動に成功
 - 宅配ピザが普及
 
流行語
	ボーダーレス・エコノミー、ドライ戦争、ミニ四駆、ラストエンペラー、ちゃま語、となりのトトロ、遠赤外線、ドラクエ、ニューリッチ
ファッション
- イタリアンインポートブーム
 - 下着のインポートブランド。
 - パトリック・ケリー(ブルーベル・ジャパン)。
 - 渋カジブランドが人気(シピー・ラルフローレン)
 - ダナ・キャラン人気(DKNY)
 - ジャスパー・コンラン(エルビス)
 - ティファニー現象、子供服ブランド。
 - 渋カジボリューム化。
 - ヒマワリなど花柄流行
 - ソフトスーツ、ビッグジャケットなど依然好調。
 - トラディショナルスーツ復活
 - プレタフォーマル健闘
 - 布帛カジュアルシャツも急台頭
 - セットアップスーツ本格化
 - シャネルタイプのドレス
 - スーツルックが拡大
 - フレッシャーズ
 - マザーニーズ需要依然強い
 - ソフトコンシャスに主流の動き
 
ファッション小売業
- 日本最大の駅ビル専門店街「川崎BE」オープン(317店舗入店)
 - 日本百貨店協会が消費税のレジ一括転採用を決定
 - 88年度の量販店売上高100億円を超える店舗数が100店の大台突破
 - [パルコ]渋谷に「クアトロ・バイ・パルコ」開店
 - 〔伊勢丹〕バーニーズ・ニューヨークと合併でバーニーズ・ジャパン設立
 - 〔近鉄〕CI導入
 - 〔西武百貨店〕香港に出店。*川崎店開店。*グループの呼称を海外は「セゾングループ」、国内は「西武セゾングループ」を使用と決定
 - 〔西武セゾングループ〕インターコンチネンタル社を買収
 - 〔そごう〕豊田店開店
 - 〔大丸〕町田店を"プラザ・ビーミー"として開店。*長崎店開店
 - 〔高島屋〕津田沼店閉店
 - 〔東急百貨店〕「ワン・オー・ナイン30S」開店。*香港の百貨店ドラゴン・シード買収。*東急文化村設立。*米国の通販大手ソノマ社と合弁でウィリアムズ・ソノマ・ジャパンを設立
 - 〔東武百貨店〕船橋東武を合併
 - 〔松屋〕銀座店が定休日を木曜から火曜に変更(「ハナモク」が流行語大賞銀賞)。*東京生活研究所設立
 - 〔丸井〕川崎店開店
 - 〔三越〕香港九龍店開店
 - 〔名鉄百貨店〕取引先との受発注オンライン開始、顧客データベースもオンライン開始
 - [イトーヨーカドー]2/売上高1兆円突破
 - 〔ジャスコ〕米国レディースチェーンのタルボット社を買収
 - 〔ダイエー〕ローソン2000号店を達成。*福岡ダイエーホークス設立。*子会社ダイエー・アゴラが新神戸駅前にショッピングビル「オリエンタルパークアベニュー」(OPA=オーパの前身)設立
 - 〔ニチイ〕小林社長が量販店イメージから脱却して「ヤングマインドのカジュアル・アメニティ・ライフ」を追求するという“マイカル宣言”を発表。*グループ呼称をMYCALグループと決定
 - 〔八百半〕NYに出店
 - [コナカ]三井物産と伊タバッコ社のサブライセンシー契約(翌年9月から「ドナート・ヴィンチ」発売)
 - [サンモトヤマ]伊エトロの販売権を取得(2004年4月に契約終了)
 - [パルグループ]トレンドショップ「アレグロビバーチェ」を渋谷パルコに出店(東京進出開始)。*ユニセックス業態のカジュアルセレクトショップ「CIAOPANIC」をなんばCITY南館に出店
 
アパレル産業
- ニット製品輸入国内生産上回る
 - クリスチャン・ラクロアなど欧米ファッションビジネスの日本進出活発化
 - アパレル数年ぶりの活況
 - DC業界に暗雲、再編の動き
 - デザイナーのディフュージョンブランドが続々登場
 - TC(タレントキャラクター)ブランドが続出。所ジョージのトコロズファミリー、とんねるずのバレンタインハウス、二谷友理恵のユリエニタニ(伊藤萬)、フローレス聖子(タカヒヨー)、吉永小百合のSAYURI(三共生興)、中山美穂のオーブジャポン
 - アディダスショップ(デサント、浦安に日本初の専門店)
 - 樫山が社名を「オンワード樫山」に変更。*翌春からマリン事業展開と発表
 - レナウンが仏ニノ・セルッティと提携、婦人プレタに本格進出。*I・N・エクスプレス・バイ・ノブオ・イケダを発表。*スポーツ事業に参入
 - ワコールがメンズ事業に進出、東京に直営店第1号オープン
 - ライカがケンゾーランファンの、三陽商会がバーバリー子供服の、エポックスリー・ジャパンがワーカース・フォー・フリーダムのライセンス獲得
 - コシノヒロコがベビー服「ビエディーニ」発表(ラブリーから発売)
 - ポロ・ラルフローレン・ジャパン(西武)設立
 - リバティジャパン設立
 - 東京国際モードフェスティバル開催
 - マルティーヌ・シットボンが「クロエ」のクリエイティブ・デザイナーに就任
 
ブランド新設
コンポジションbyケンゾー(エルカ)、ディオール2(鐘紡)、ヒロココシノ・ビス(ヒロココシノ・インターナショナル・コーポレーション)、レイコ・ヒラコ(アトリエ・サブ)、マリココウガ(ニコル)
ブランド導入
輸入=ジル・サンダー(独)、ドリス・ヴァンノッテン(ベルギー)、ゲス(米)、ドルチェ&ガッバーナ(伊)。ライセンス=ドリス・ヴァンノッテン(ベルギー)、NFL(米)、ケイ・オブ・クリッイア(伊)、ロリータ・レンピカ
繊維・テキスタイル産業
- 繊維貿易入超時代へ(60万トン時代)。
 - 全国繊維業者の倒産は912件(推定)で12年振りの低水準に
 
繊維・ファッション行政
- 通産省が「内需型ニューフロンテジアの拡大」の中でデザイン・ファッションの振興を掲げる「デザイン・ファッション元年」宣言
 
政治・経済・社会
- 天皇発熱・吐血
 - ふるさと創生
 - リクルート疑惑で政財界が揺らぐ
 - マル優制度が廃止
 - キャピタルゲイン課税
 - 牛肉・オレンジの自由化で日米交渉合意
 - ソ連ゴルバチョフ書記長がペレストロイカ推進
 - パレスチナ独立宣言
 - イラン・イラク戦争、8年目にして停戦